不動産物件価値向上耐震診断

簡易2次耐震診断で何がわかる?特長・活用方法を徹底解説

「築古物件」購入・再生ガイドでも解説されている簡易2次診断ですが、診断をすることで実際に何がわかるのか、わかったことをどのように活用できるのか、簡易2次耐震診断を開発したK-unit株式会社の西山健次営業部長に語ってもらいました。

簡易2次耐震診断の「診断報告書」の中身

― 簡易2次診断は、「築古物件」購入・再生ガイドにある通り、コストを抑えながら補強プラン・工事概算を確認できる点が大きなメリットとされています。

西山 はい、言葉としては矛盾するようですが「簡易」でありながら「本格的」という意味で画期的な診断です。

 

― 具体的などのような点が画期的なのでしょうか?

西山 「百聞は一見に如かず」と言いますから、実際に簡易2次耐震診断の成果物として提出した診断報告書をご覧いただききたいと思います。

まず「耐震診断等概要表」で基準となるIs値で診断を行った建物の強度を示しています。Is値が法定の基準値の0.6に達していない箇所があるのでこの物件は耐震補強が必要、ということになります。通常の簡易診断(1次診断)が判定できるのはここまでです。

 

― 「簡易2次診断」では、その先があるということですね。

西山 はい、報告書のページをめくっていきますとこのように建物の図面上に具体的な補強案が示されているのをご覧いただけるかと思います。

 

― 平面図、立面図に具体的な補強箇所や工法が示されていますね。

西山 はい、例えばこの報告書では14ページにわたって平面・立面、建物断面や外観の図面を使って詳細に記載していますので、営業を続けているマンションやテナントビルでも影響範囲がどの程度なのか、一目でご理解いただけると思います。

 

― 次にあるのはスケジュール表のように見えますが、工程表も簡易2次診断の成果物として出せるのですか?

西山 はい、その通りです。あくまで概算にはなりますが、工法案をお示ししている以上、工期も含めたプランを含めて検討いただくのは当然と思っています。

 

― 最後は概算工事費の見積もりになりますが、特別値引きとして30万円が計上され「※簡易2次耐震診断費用分」とありますが?

西山 「診断費用の二重取りはしない」というのが私たちのポリシーです。つまり、工事にあたってはコンクリートコア抜きなどの精密診断(2次診断)をする必要がどうしても出てくるわけですが、すでに「簡易2次耐震診断」で一定の情報は得られていますから、その分の金額は診断費用から引かせていただくわけです。

 

― なるほど。非常に明快な仕組みですね。これだけの材料があれば、工事の実施の判断や旧耐震物件の購入、融資実行判断に「使える」診断ということもうなずけます。

西山 簡易診断(1次診断)で得られる情報はごくわずかですし、精密診断(2次診断)には一般的に平米単価で2,000円以上のコストがかかってきますので耐震補強が必要かどうかを判断するツールとしては使いにくい。その点簡易2次耐震診断はコストを抑えて、工事や融資の実行判断に必要な情報をそろえることができます

 

― 従来の耐震診断に比べて、小回りが利くというか、いろいろなシーンで有用性がありそうですね。

西山 実際のケースとしては、所有されている物件ではなく、購入を検討している旧耐震物件に対して簡易2次耐震診断をご利用いただき、その後その物件を購入されたというお客様もいらっしゃいました。

多くの旧耐震物件のオーナー様や不動産関係者、金融関係者に簡易2次診断を知っていただき、活用いただきたいと願っています。