セカンドオピニオン事例施工・工法

マンション・オフィス複合ビルで“実現不可能プラン”を修正―「入居したまま」補強を実現

大阪府吹田市にあるSRC+RC造の10階建てのマンション・オフィス複合ビル。のべ床面積は5000平米以上、住戸数は100戸以上。施工時築30年。

当初、オーナーが第三者設計事務所に耐震診断・補強設計を依頼したところ、8階部分に補強の必要ありとなり、「RC柱巻立工法」を中心とした補強工事を提案された。その提案によると工事範囲は8階だけでなく9階、10階の上下階に及び該当するフロアの入居者の退去・移動が必要とのこと。さらには工事によってマンション内の通路幅が狭くなり入居者の動線に支障が出ることもわかり、工事は着工されなかった。

この状況を受け、関係者から耐震ユニット研究所の提携法人に「セカンドオピニオン」としての提案の依頼があり、診断の結果、(1)「ハイパー耐震工法」による柱補強を採用すれば工事は補強対象である8階のみですむ事、(2)入居者の退去移動は必要がない事、(3)工期は第三者設計事務所が提案した3カ月の半分の1.5カ月ですむ事、(4)費用も第三者設計事務所の提案から相当額を削減できる事などがわかり、オーナーサイドに改修プランを提案。無事に耐震補強工事の完工に至った。